キャスターユニット開発秘話2

前回からの開発秘話の続きですが、初期型「アジャストキャスター」は車輪の旋回性、ストロークの問題などがあり、思うようにユーザー様から支持いただけませんでした。


しかし、ワンタッチでアジャスターボルトとキャスターを切り替えるというニーズは確かにあり、良い製品を開発すればニースはあるはずだということで、日本DSPで開発活動を継続します。


そして改良型として、「ペダルアジャスター」いう名称に変更して、製品開発、販売を再開しました。

キャスターユニット開発秘話2

この製品は前回の「アジャストキャスター」同様ペダルでアジャスターが昇降して、本体にキャスターが装着されている商品で、改良型として開発して販売をしました。


前回の双輪では車輪が片側のみしか設置しないとう問題があることから単輪にして、アジャスターボルトの昇降ストロークを12mmから20mmに改良しました。


しかし、車輪を単輪にするためには旋回するボスの外側に装着しなければならなくなり、そうすることによって、車輪に掛かる荷重の偏移量が大きくなってしまい、旋回する部分が捏ねてしまうといった状況が発生するようになりました。


当然旋回性は前回の機種同様、悪くなりました。


そこで、車輪の偏移量を出来るだけ少なくするために、車輪径をφ65からφ50に変更し、旋回する際に捏ねるとう問題点を解消するために、旋回ボスの内側にスラストブッシュを挿入するようにしました。


旋回性の問題は少しは改善されましたが、納得する製品には程遠い状態でした。


又アジャスターボルトの昇降ストロークを20mmに変更しましたが、12mmの昇降ストロークに比べて、踏み込みペダルの視点から中心部の距離が長くなりました。


視点と中心部分の距離が長くなることによって、踏み込む力が余計に必要になってしまい、荷重が大きなものについては、使いづらいといった問題が新たに発生しました。


今日は2機種目「ペダルアジャスター」のお話でした。次回3機種目以降についてのお話しをさせていただきたいと思います。


(有)日本DSP 熊代


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